全ての始まり
三菱自工にとっては「ランサー」が、MAZDAにとっては「MAZDA3」が、北米で最廉価で売るクルマとして作られてきた。担当する大衆車部門は、コスト管理と、Cセグ市場における競争力を追求してきた。実際に「ランサー」は北米&ドイツで、「MAZDA3」はドイツ&イギリスで高い評価を受けてきた。「ランサー」の設計はアルファロメオ(ジュリエッタ)、ダッジ(ダート)、ジープ(コンパス)、メルセデス(A、B、GLA、CLA)や、ヒョンデやプロトンで広く使われたし、「MAZDA3」の設計もボルボや欧州フォードの主力シャシーとなった。
自信満々なのも当然か
「ランサー」と「MAZDA3」こそが世界のFF車の二大始祖といえるかもしれない。何度もブログに書いてきたけどトヨタ・カローラ(2019年モデルから)もVWゴルフ(2003年モデルから)も、MAZDA3の設計をコピーしたことがよく知られている。三菱自工もMAZDAも、その辺は十分に自負があると思われる。大衆車も高級車もどこのメーカーにも負ける気はなさそうだ。