戦略的値上げ
まあ十中八九は、昨年末にビッグマイナーがあったMAZDA・CX-5だろう。その際にかなり意図的な価格改定が行われ、新たに発売されるCX-60よりも「高価」になったとか言われている。CX-5は登場時より圧倒的なバリューを武器に、ミドルSUVの価値を定義するくらいの絶対的存在だったけど、知名度が高いモデルが露骨に値上げすれば、一気に販売ガタ落ちもやむを得ない。容赦無く断罪するならば、MAZDAの「小手先」なマーケティングが、市場全体に大きな違和感を与えていて、結果としてこのブランドの魅力をいくらか貶めている。
狡猾だ・・・
「MAZDA6の後継モデルは未定」であることを公表していて、価格設定同様にCX-60へ躊躇なく注文が集中するような戦略が採られている。「MAZDAの冒険」は不安がいっぱいだろうから、ある程度は理解できる。新設計FRシャシーはSUVのみ発売が知れ渡った頃から、ロードスターの受注が増え出した。いつ出るかわからないFRスポーツカーなど待ってられないから、それまでロードスターに乗っておこうというユーザー心理をしっかり捉えるべく、「990S」という上手い具合のグレードが追加された。