ライバル関係の自演
Bセグに電動化を持ち込んだアクアに対して、旧来のディーゼルを改良して挑んだデミオ・ディーゼルという構図は、「自動車市場の多様性」を求めるユーザーにMAZDAの存在をかつてないほどに印象付けた。MAZDA自身もこれを狙っていた節がある。残念ながらアクアとデミオ・ディーゼルの対峙は、軽自動車のBEV化が一気に進むことですでにトヨタもMAZDAも将来性を悲観しているようだ。
奇妙な作り分け
アライアンスを組んでいる現在も、THSとディーゼルの対峙が始まった2014年も、トヨタとMAZDAはどこかデキゲームな感じがある。そして2022年からガチンコになったCX-60とクラウンでは、両メーカーが事前に調整し、ボディタイプ及びパワーユニットが全く被らないように意図された予定調和があることが窺える。「ディーゼル vs THS」で再び市場活性化のきっかけを作ろうと、どこぞのワンマン社長さんがふと閃いたのかもしれない。