2つのユニット
1997年に量産型HVの初代プリウスが発売され、四半世紀の進化の果てに辿り着いた「最終形態」が新型クラウンの2つのユニットということになるようだ。CVTを理由にTHS車を避けていたユーザーにも訴求できるように、6速トルコンATと組み合わた2.4Lターボ&電動ユニットも用意されている。トヨタユーザーならばそれなりにCVTを容認する層もいるだろうが、スバルやホンダが上級モデルで大苦戦しているのを見て修正されている。
なぜトルコンAT
CVTのみのハリアー、カムリではドイツ車ユーザーの受け皿にはなれない。一方でBMWやメルセデスのファンはトルコンATにこだわり過ぎている部分もある。実際のところ、BMWが使うZFやアイシンAWにアウトソーシングしたミッションは、それほどのアドバンテージはない。かつてはBMWに対して優位に立っていたメルセデスの自社製トルコンATもかつての輝きは失われつつある。まあどちらも平均以上ではあるけど、日産、レクサス、MAZDAのトルコンATの方が洗練されているくらいだ。