安易だったのか!?
先代のクラウンは愚直にEクラスや5シリーズを目指したけども、レクサスGSが廃止されるくらいだから、あまり予算はかけて無かったと想像できる(違ったらごめんなさい)。「誰もが認める高性能車を作る」というやりたいことはわかるし、結果としてEクラスや5シリーズに十分匹敵する出来だったけど、余計なことに価格まで匹敵してしまった。Eクラスや5シリーズも売れ行きに翳りが出ている現状を考えれば、全くトヨタのマーケティングらしくはないけど、同じようなクルマを作ってしまし、案の定だけど市場はうまく評価できなかった。
必要な失敗
下世話に邪推するならば、ドライビング好きな社長に対して、開発陣の思考停止な「忖度」が働いてしまったのかもしれない。伝統のクラウンの重みは桁違いでトップくらいしか大きな変更は決められないのだから、現場の決断だけで大きな変化を望むのは酷だ。しかしダメだとわかれば撤退も早いところはさすがで、実売期間はわずか3年で終了した。レクサスと同じFRシャシーを使っていたために安易なダンピングに持ち込むわけにもいかなかったのだろう。北米向けモデルで大量に販売しているKプラットフォームは実力もクラストップレベルな上に価格弾力性も高い。