日本車の本懐!?
イマイチ正当に評価されていない感があるKプラットフォームだけど、新型クラウンをきっかけにその価値が伝わるかもしれない。FRシャシーのファンは多いだろうけど、ただ一つの例外を除いて高級車用FRシャシーの進化は止まっている。トヨタの開発担当者も「FRを超えた」と公言している。ポジショントークとはいえ、ある程度の根拠がないと断言はできないだろう。スバルS1000、ホンダ・アコード、三菱ディアマンテなど歴代の日本車が目指してきた「合理的な高性能モデル」へと、日本車を代表するクラウンが歩むことは宿命だったのかもしれない。
クラウンは逃げた!?
クラウン大変身のきっかけとなったのが、MAZDAの縦置き高級モデルへの参入だったと思う。目立った更新もなく20年以上に渡って縦置きエンジン車として右肩下がりに販売され続けてきたクラウンでは、MAZDAの奇抜で意欲的になるであろうFR車と対峙するのは難しいという判断があったかもしれない。とりあえずMAZDAがFRで何をやるか見てから、次のことを考えよう・・・世界のトヨタならばそんな「余裕」は間違いなくあるだろう。