良いクルマが評価される市場
日本メーカーは決して言わないけど、北米市場こそがクオリティで選ばれる「メジャーリーグ」である。メーカーのポジションも過去10年で大きく変動した。市場の規模が大きいので、どんなに弱小メーカーでも平均以上のポテンシャルを持っていれば一定の支持が得られ生き残れる。スズキはさっさと撤退してしまったが、三菱は市場の反対により撤退させてもらえなかったらしい。
テスラの右肩上がりの成長と並行してスバルやMAZDAもシェアを伸ばした。日本のクルマが好きなユーザーが「これだ!!」と唸って選ぶマニアックなクルマ作りが、IIHSなどの情報にアクセスしやすくなったことで一般ユーザーに向けてもその価値がかなり伝わりやすくなったと思われる。
スポーツカーではない
トヨタのGRやAMG、M、アウディRSのような過激なスポーツ設計とは根本的に違う。日常のツールとして使うクルマをいかに安全で快適で付加価値の高いものにするか!?への努力が、テスラ、MAZDA、スバルは他社を上回っている。
5時間走り続けても飽きないし疲れない。ずっと走っていたいと思わせてくれる・・・そんなドイツ車的な価値観を備えつつも、さらによい感触を生み出すためにパワートレーンやミッションの改良に余念がない。CX-60もWRX(レヴォーグ)も長距離を走るために出力一辺倒ではないバランスの良いエンジンを開発してきた。