10年で全てが変わった!!
シビックやカローラの属するCセグメントは、世界の経済発展を受けてニーズが変わり10年前とは別のクルマになった。かつてはスッカスカで踏み応えのないエンジンが搭載され、車内に入ってくる騒音もまともに対策されていないものが多かった。それが今では車体剛性が上がり、吸音材を効果的に使い、ドア周りの密閉感も高まり、10年前のクラウンくらいの静粛性が当たり前になっている。
国産車Cセグの標準的なグレードで乗り出し300万円をわずかに下回るくらいの価格が、「お手頃」なのかは意見が分かれるけども、10年前の高級車と同等くらいの乗り味だと考えれば、純粋にドライブを楽しみたい人にとっては素晴らしい選択肢であると思う。クルマに見栄を求め過ぎる人には合わないが・・・。
BセグとCセグは別物
Cセグ基準で見てしまうと、1ランク下のBセグ(ヤリス、フィット、ノート)は、あからさまに「手抜き」が顕在化する。ちょっと前に実家のクルマを選びにトヨタへ試乗に行った。16インチを履いたカローラツーリングと、17インチを履いたヤリスクロスが試乗車として用意されていたけど、試乗車のタイヤの選択からしてディーラーは恣意的で、乗る前から「結果がわかる」感じだった。
カローラツーリングの予想以上のフラットな走りに対して、見た目重視の欠陥グレードに近い17インチのヤリスクロスは、車体のハネに何ら対策が施せていないザラついた乗り味だった。まあ乗り味の感じ方には個人差があるだろうし、跳ねるクルマが好きという人もいるかもしれない。