昔のBセグは・・・
別にトヨタに限った話ではなく、MAZDAでもBセグのMAZDA2の乗り味には閉口することが多々ある。ユーザー層を考えてステアリングが軽く躾けられているから、ステアリング剛性が低く感じてしまう。旋回時のステアリング操作と車体の動作のズレがMAZDAらしくない。
2000年頃に鹿児島県の僻地に1ヶ月滞在し初代ヴィッツを借りていたが、あの頃のBセグは今の軽自動車並の車重(900kg)しかなく、かなりアグレッシブな走りのモデルだったように思う。片道30分かけて深夜に24h営業のホームセンターまで走るのが最高に楽しく、クルマが好きになるきっかけになった。
Bセグは実は高い
その後に乗ったBセグモデルでは1.6L自然吸気時代のスイフトスポーツと、BMWの2Lターボを仕込んだMINIがエモーショナルなクルマだった。ある程度エンジンパワーがあるクルマだと、メーカー側も安全に使えるようにBセグの弱点となる剛性不足なパーツ類を片っ端から変えるので、手応えがある走りになる。
90年代00年代を通して日本メーカーのボトムを担う小型車は、「マシン」から「モビリティ」へと明確に方向性を変えていき、夜中にあてもなく走りたくなるクルマではなくなった。現行のMAZDA2、ヤリス、フィットもサスペンションやエキゾーストマニホールドの変更などアフターパーツで手を加えれば、ゴキゲンなドライビングマシンになりそうだが、ノーマルでは物足りない。ディーラーにも純正パーツのメニューが用意されていて、イジることを前提のクルマになりつつある。