日本では買いにくい!?
かつての高級車のような静粛性だったり、シビックtypeRやGRカローラのようなスーパースポーツ級の性能を持ったハイエンドが存在する。ヒットする工業製品の条件は「売りやすくて買いやすい」メーカーとユーザーがWINWINの関係になることだと思うが、利益も出せるし、それほどの負担もなく満足度の高いクルマが手に入る。
しかしクルマ好きがマイノリティになりつつある中で、「満足度の高いクルマ」という定義やパラメータも不明瞭なものになりつつある。クルマでも買って見ようかなという人は、「白くて」「立派なグリルの付いた」「見栄えのする」クルマを一目散に選びがちだけど、Cセグに「白」のイメージはあまりないし、グリルも控えめ、クルマも小さく見える。
やがて世の中も変わっていく・・・
「白」くて「見栄え」がするクルマを1度所有すれば、次はもっと「個性的」なクルマにしようかな!?なんて多様性も出てくるのだろうけど、Cセグはスポーツカーほどに個性を主張できない。実際のところシビックが本格凱旋した辺りから、ゴルフ、V40、Aクラス、1シリーズなど輸入車Cセグの勢いは完全に過去のものになった。
クルマで「見栄」を考える人々を否定するつもりは毛頭ない。しかし健全で持続可能なカーライフを求めるならば、「自然体」で楽しむCセグがもっと日本で受け入れられるといい。MAZDA3がカナダやオーストラリアで高い評価を得ている。これらの国が理想とは言わないけども、日本のクルマ社会を覆う重苦しい感じはある。MAZDA3やインプレッサにはさらなる進化を期待したい。