売れている
乗用車の価格が、ほぼほぼ売り手市場になっていて、どんどん高くなっている。そのままの「言い値」で買うのも癪なので、もういっそのことシンプルな装備のロードスターがあれば良くないか!?という人も増えているからなのか、モデル末期を迎えているNDロードスターの販売が上昇傾向にあるらしい。2022年10月は1200台ほど新車登録されていて、この数字は同月のMAZDA3を上回る。
クルマが好きであれば、「一生に一度くらいはロードスターに乗っておきたい」と漠然と思うだろうし、MAZDAファンならばそれはある種の脅迫観念だったりする。「ロードスターで運転の基本を学べ」とか言われても、圧倒的に軽いボデーだからこそ成立している運転動作は、昨今のヘビーなSUVではどの程度応用できるだろうか。回転半径も加速&制動の速度もかなり違う。
全ては経験
果たしてロードスターを経験した先にはどんな世界が待っているのだろう!?持てる限りの想像力を発揮して考えてみると・・・案外に現実的な結論かもしれない。「リアシートやハードトップのルーフがあるクルマのありがたみがよくわかる」はまあありそうだな。今まで気づかなかったことに気づける。「価値観の多様化」という人間形成にとって非常に有益な経験にはなり得る。
オープンルーフのスポーツカーはとにかく目立つので、周囲の目を気にしてどんどんオシャレになるかもしれない。・・・とはいえ今まで道ですれ違ってきたロードスターのユーザーの顔や格好を一人たりとも覚えていない。まだまだロードスター・ユーザーの多くが「男性に清潔感を要求しない時代(=昭和&平成)」の感覚から抜け切れていないか・・・。