使い道がやや不明
日本メーカーはスポーツカーを作ることを大事にしているが、それでもスポーツカーは少数派であり、さらにオープントップはその中の少数派であり、さらにロードスターはそんな「趣味のクルマ」に属しながらも「庶民派」である。かつては自在にコントロールできる運転技術を身につける「道具」として位置づけられていたが、今では公道でのスポーツドライブが許容される時代ではなくなった。
歩行者も結構多い小さな湖を回るサイクリングコースが近所にある。そこそこのアップダウンもあり楽しいので、油圧ディスクを装備したミニベロで慎重に走っているが、そこに「S-WORKS」とかロゴの入ったカーボンエアロロードで走り込んでるオッサンもいらっしゃる。なんでここでプロ機材なの!?失礼だけど「カネ持ってる」以外のあらゆるパラメータが低いと思ってしまう。ちょっとしたワインディングをガチのスポーツカーで走るのも、これと似たようなものかもしれない。
もう少しジジイになってから・・・
「変身願望」という大きな動機がある人はいいけども、今現在が非常に充実していて最高にクールな日常を送っている人には、ロードスターはなかなか縁のない存在になってしまう。もうちょっと人生が枯れてきた頃に乗ればいいなんて思ってる。アラフォーは50歳過ぎた頃に、アラフィフは還暦過ぎた頃に乗りたい。
しかしEVシフトは待ってくれない。ホンダもポルシェもBMWも趣味性のクルマの高いクルマを先行してBEV化する。トヨタもMAZDAも同じ方針を示している。スポーツカーは最低でも500〜600万円くらいになるのだろう。現行のNDロードスターは本体価格268万円からだけども、一気に2倍かそれ以上に跳ね上がることが予想される。