10年で大きな差がついた
MAZDAが10年後にどんな立ち位置の自動車メーカーになっているか?ラインナップの全容が見えてきて以前よりも楽観的な意見が増えていると思う。MAZDAと似た立場だったスバル、ジャガー、ボルボは、MAZDAのようにじっくりと中長期的プランを遂行することなく一貫性のないクルマ作りで迷走している。ステランティス傘下のアルファロメオ、プジョー、シトロエン、DS、オペルや、VWグループ傘下のVW、アウディ、シュコダ、セアトは、存在感が乏しくなってきている。
大資本の下にあったら、大胆な経営は取れなくなるのか?設計もグループで共通することが多く個性に欠ける。北米市場での一本足打法のスバルは、GM、フォード、クライスラー、ヒュンダイ、トヨタ、ホンダ、日産の北米7強に迫る躍進こそあったが、その勢いが他の市場では発揮できない。欧州、日本、オーストラリアなどではいつ撤退してもおかしくない。燃費を気にしないアメリカ市場向けのクルマは他の市場では売りにくい。
MAZDAが世界を変える!?
モード燃費で激しく競争してきたトヨタやホンダに比べれば、MAZDA車の燃費なんて論外という意見も大いにあるだろう。「2023年10月にはレギュラーガソリンが1L=200円になる」というデマがさまざまなメディアで拡散されたが、もしこれが本当に起こって、欧州並みに1L=250円まで上がれば、MAZDAもいよいよ日本から撤退に追い込まれるかもしれない。日本の工場で作るけど、国内の販売は全てトヨタOEM・・・。
不確定要素はたくさんあるけども、MAZDAのポリシーあるクルマ作りと、ドライブをこよなく愛するユーザーの信頼関係は、まだまだしばらくは続いてくれそうだ。このブランドの情熱は世界のユーザーにもしっかり届いている。5年10年と続いていけば、さすがにMAZDAのフォロワーが出てくるだろう。「MAZDAよりもっといいクルマを作る!!」と掲げたホンダ、トヨタ、日産それからBMW、アルファロメオ、ポルシェ、そして予想外の地域から出た新興メーカーなどなどが後に続く日がやってきそうだ。