MAZDAモーターショー
東京モーターショー改め、東京モビリティショー2023が開催された。いつからかすっかり某国内メーカーの独壇場と化したイベントだ。2011年に強烈なプロトモデルが発表され主役の座を奪うと、2015年、2017年と立て続けに強烈なモデルを公開したために、メルセデス、BMW、ポルシェといったドイツブランドが東京モーターショーに来なくなってしまった。
東京のど真ん中ではイタリアンスーパーカーとドイツプレミアムカーがたくさん売れているわけだから、輸入ブランドがいないと東京でのモーターショーは成り立たない。そんなこともあって今年はメルセデスとBMWの参加をなんとか取り付けたようだ。VW、アウディ、ポルシェが属するドイツ最大グループの参加こそなかったけども、なんとか体裁は繕えたようだ。
差別化の鬼
しかし某国内メーカーが再び流麗なスポーツカーを発表した。2017年のような光景だった。あの時はBMW「8シリーズ」の目と鼻の先にMAZDA「VISIONクーペ」が置かれた。どちらのデザインが優れているかは数値化はできないが、ボデーパネルの隙間が全く見えないMAZDAと、それがハッキリと見えるBMWでは工作精度が決定的に違うことを人々に見せつけた。ブランドのフラッグシップモデル同士の比較でこれほどの差がつくとは・・・。
すでに2011年の「SHINARI」からその片鱗は見えていたが、従来のMAZDAの孤高のデザイン性に加えて、工作精度を高めることによって「工芸品」としての美しさを追求したところに、MAZDAの生き残りをかけた懸命なモノ作りの姿勢が見てとれる。「継続は力なり」というけど、2011年から12年経っても同じ方向を向いて進化を遂げている。MAZDAが他のメーカーとは決定的に違うところかもしれない。
MAZDA ICONIC SP compact sports car concept https://t.co/3bMflM1gB0 @YouTubeより
— CARDRIVEGOGO (@cardrive55) November 18, 2023