タクシーがBEVの突破口
日本でも名古屋の法人でテスラ・モデルYのタクシーが導入されたらしい。トヨタのスライドドアを備えたJPNタクシー(LPGのHV)は、先代コンフォートよりも初期費用が割高であまり売れていない。さらに50万km超を走るタクシーにおけるHEVとBEVの耐久性が話題になっている(構造上BEV有利か?)。BEVの補助金を組み合わせれば初期費用は圧縮できるし、法人電力でLPGよりもさらにランニングコストが低減できるBEVタクシーは一気に日本でも増えることが予想される。
自動車道路沿いに住んでいる人ならわかると思うが、日中の混雑する時間に自宅前で渋滞しているクルマにはネガティブな感情しか湧かない。こんな時間に車でノコノコと出かけてんじゃねーよ。会社の名前が書かれた社用車のアイドリングに対しても厳しい目が向けられる。東京都がエンジン車の販売禁止を検討する理由もわからないではないし、アメリカでは実用化されていて事故がニュースにもなってしまうBEVの無人タクシーが日本で普及するのも時間の問題だ。
クルマ好きは覚悟しろ!!
「日本ではBEVは普及しない」という意見は根強いが、中国でも欧州でもほぼほぼ条件は同じだ。「日本メーカー潰し」という被害妄想はもうやめよう。欧州では10年以上前から日産リーフのタクシーが運用されている。ウーバー(白タク)にも反発する保守的な日本の規制が、運転手不足という情けない理由で打ち壊されようとしているが、中国や欧州のBEV普及も柔軟なタクシー産業から個人需要へ浸透していっただけの話だ。
いずれにせよ日本のタクシー業界の改革は進んでいくし、社会全体で過不足ないくらいの割合でBEVを普及させることになる。エンジン車とBEVの共存により、それぞれにクルマの運用コストはいくらか上がってしまう。ガソリン車に対する高負荷な自動車税だったり、200円水準のガソリン価格も受け入れざるを得ない。クルマ所有のハードルが上がり、現実的には現役世代を過ぎたらクルマを手放すのが当たり前になるだろう。
COMPARATIVA TAXIS ELECTRICOS 🚕⚡🌪️ ( TESLA MY SR , TESLA M3 SR Y LR , ION… https://t.co/1HUeZIdS9r @YouTubeより
— CARDRIVEGOGO (@cardrive55) November 18, 2023