Bセグは格差が大きい
ヤリスやMAZDA2が属するBセグは、他のセグメントに比べると、メーカー間の「作り込み格差」が大きい。独断と偏見でジャッジすると、MAZDA2>フィット>ノート>スイフト>アクア>ヤリスといった感じで、全く横並びではない。しかもこれは日本車に限った話であって、乗ったことがあるクルマでだけで比べれば、プジョー208>MINI>シトロエンC3>MAZDA2>フィット>ルノー・ルーテシア>ノート>VWポロ>スイフト>アクア>ヤリスとなる。
日本メーカー車ではトップのMAZDA2に対して、その次に位置するホンダ・フィットはカーシェアにはあまり充当されていないようだ。より低価格でカーシェアに向いているN-BOXなどの軽自動車が複数あるからだろうか、普通車ではカーシェアにそれほど前向きではない。ホンダもMAZDAのようなカーシェア戦略でトヨタと対峙すれば、フィットの良さがもっと広く認知されると思うのだが。他社のマネはしませんという社訓のせいかもしれない。
ホンダ最強説
N-BOXのロング大ヒットによって、多数の顧客リストを持っているので、MAZDAとは違ってディーラーに来てもらえないからカーシェアでPRしようという発想はないようだ。現状ではカーシェア頼みになっているMAZDA3、CX-30を尻目に、ヴェゼル(7520台)だけでなくシビック(1765台)やZR-V(3833台)も堅調に売れている。他にもフリード、ステップワゴン、フィットもトップ10圏内の常連だ。
実際のところ、トヨタはヤリスやカローラなどセグメント&ジャンルの中で最も低価格で売るダンピング作戦で国内市場を制圧している。それに対して、ホンダは全く別のアプローチで、価格こそ高いけども、持ち前のパッケージングの良さや、パワーユニットの優越性に加えて、MAZDAの株を奪うようなデザイン面での成長も著しく、2024年になってから国内での販売好調につながっている。