ポルシェはリバイバルするか!?
水冷化&コスト削減への批判を、ポルシェも顧客から素直に受け取っているようで、高級グランドツアラーへと変貌した911の代わりに、718ケイマンにGTSやGT4グレードを整えて、ピュアスポーツカーユーザーのニーズに応えている。これで納得できる人もいるだろうし、割り切れない人もいるだろう。718シリーズの元々は1989年に登場したユーノスロードスター(MAZDA)の大ヒットを受けて、1996年にポルシェ・ボクスター(986系)が登場したことに始まる。
当初のポルシェは986系ボクスターを「プロムナードカー」(散策用オープンカー)として高齢化が進む先進国の引退世代向けモデルとしていた。BMW・Z3、メルセデスSLC、オペル・スピードスター、ロータス・エリーゼ、フィアット・バルケッタ、ホンダS2000、トヨタMR-S、アウディTTロードスター、VWイオスなど多くのブランドからMAZDAロードスターに影響を受けた「プロムナードカー」が登場したが、現役モデルとして生き残っているのはMAZDA、ポルシェ、BMWだけだ。
スポーツカー・ブランドの宿命
日本やドイツから911、フェアレディZ、RX7が北米市場へ輸出され、スポーツカーのメインストリームを成していた。半世紀以上も専用設計スポーツカーを作り続けてきたMAZDA、ポルシェ、GM(シボレー・コルベット)と、独自の改造乗用車というスタンスで輝き続けた日産の4社には、意地とプライドそして覚悟があると思う。
プレミアム乗用車ブランドとして北米で地位を得てきたメルセデス、BMW、レクサス、アキュラとは、クルマ作りの根底から違う筋金入りの「スポーツカー・ブランド」だという自負は少なからずあるだろう。ロードスター、911、フェアレディZ、コルベットはもう安易な理由では辞められない。やはり悔恨なのはMAZDAがここにRX7を残せなかったことだ。ポルシェに影響を与えるのはMAZDAと日産だけなので、この2メーカーの今後に期待したい。