MAZDA2はWRCにも出てる?
2007年に登場した三代目デミオが2014年に4代目となり、MAZDA2と車名を変えて現行に至っている。デビュー当初にMAZDA初のWCOTYを受賞した格式あるシャシーを使っている。この時代はまだフォードとの共同開発であり、欧州フォードの主力モデルの一つであったフィエスタの兄弟車となる。デミオは1.3〜1.5L直4自然吸気、フィエスタは1.0L直3ターボで方針が分かれ、自然吸気か?ターボか?論争の果てにフォードとMAZDAは袂を分つ決断をした。
フィエスタは廃止されたが同じシャシーのクロスオーバーモデルの「プーマ」が現役で、これがWRCでヤリスと争うベース車両となっている。2024のWRCは、ヤリス、プーマ、ヒュンダイi20の3台が参戦しているが、i20もヒュンダイ・キアに対して過去にMAZDAが技術提供してから作られたBセグなので、3台ともに日本メーカーが手がけたBセグ技術の共演になっている。
日本メーカーの聖域
VW、プジョー、シトロエン、ルノー、MINIが参加した過去のあるけど、Bセグがベース車になった現状では、いずれも日本メーカーの小型車技術の影響が大きい。トヨタやMAZDAだけでなく、スズキ、ホンダ、日産がそれぞれに個性溢れるBセグ車を作ってきた。日本メーカーの「お家芸」といっていい小型車を軽視し、利益率重視でBEVや高級車に突き進んだ先にどんな顧客が待っているのだろうか?
GR86、NDロードスター、ヤリス、MAZDA2、スイフト、スイフトスポーツの6車種が手頃な価格で買える。この環境が維持されることは、日本だけでなく所得の上昇が鈍いフランス、イタリア、ドイツ、スペインなどEU諸国のユーザーにとっても望ましいことだと思う。クルマリタイア宣言してこっそり所有するもいいし、セカンドカーとして楽しむのもいい。クルマ好きの幸せはまだ残っている。