BEV化は必然のはずだが・・・
レクサスLC500hやAMG・SL43の価格帯の他の2ドアクーペとしては、ロータス・エミーラ、シボレー・コルベット、アルピーヌA110などがあるが、いずれも電動装置を持たないピュアICEだ。空席となっているBEVのハイエンドクーペとして、レクサス500hとAMG・SL43と並び立つべく準備をしているメーカーは・・・どうやらMAZDAになるようだ。
BEVへと全振りする方針を崩していないホンダと日産も、イメージリーダーとなるスポーツカーを発売するかもしれないが、市販前提のBEVのコンセプトカーを公開しているのはMAZDAだ。熱烈なMAZDAファンがBEVのスポーツカー・クーペをどれほど欲しているかは不明だけども、「MAZDA・ICONIC・SP」はレンジエクステンダー付きのBEVでの市販が規定路線となっている。
歴史は繰り返す
ホンダ、日産、ジャガー、ロータス、レクサス、メルセデス、BMW、アウディ、ポルシェが、どこもやろうとしないならMAZDAが作るという勇気ある経営判断は素晴らしいと思う。実際に1989年のNAロードスターをMAZDAが仕掛けてから、これらの後発メーカーは次々とS2000、エリーゼ、SLK、Z3、ボクスターを開発したのだから、MAZDAこそが世界を変える切込隊長だという自負もあるだろう。
せっかく3.3Lもある直6のスカイGやスカイXを開発したのだから、AMG・SLのような優雅な2ドアクーペ&オープンでも作ったら良さそうに思うが、実際に完成したらユーノス・コスモみたいな風変わりなテイストのビッグクーペになりそうな気がする。好んで買う人は宇宙人みたいな風変わりなオッサン&じーさんばかりに・・・。MAZDAのデザインがメルセデスに劣っているなんてことはないけども、やはりAMG・SLのようなラグジュアリーなクーペはメルセデスのブランド力があって初めて成立するのだと思う。