第1位 アコード e:HEV (559〜599万円)
①加速性能「9」・・・5m級フルサイズサルーンの限界を追求している。美しいデザインと究極のツアラー性能で知られた名車・E39系BMW・M5(1998年)を、現代の電動技術で復活させた。初代NSXが280ps規制されていた時代に、V8自然吸気・400psの爆速マシーンをVテックで作るという見果てぬ夢が、2020年代になって実現した。
②燃費「7」・・・23.8km/Lはフルサイズサルーンでは望外の数値で、燃費だけならレクサスESも22.3km/Lを誇るけども、アコードは1580kgまで軽量化したボデーのおかげで、レクサスESと比べても圧倒的に軽快なドライバーズカーになっている。
③入門者「9」・・・WRX・S4のSTIスポーツとあまり変わらない価格で、同等の加速性能を持つVIPカー・サルーンが買えてしまう。北米アキュラ風の大型グリルを備えていて、他の日本向けホンダ車とは異なる独特の雰囲気を醸し出している。
④玄人志向「8」・・・最終型レジェンドが目指したV6ハイブリッドのスーパースポーツ&サルーン構想が空中分解し、アコードHEV(FF)とアキュラTLX (AWD・V6・ICE) へと分裂した。2040年のホンダ・エンジンXデーまでに、再び統合されるのか?それとも現行アコードHEVがFFのままレジェンドの領域に到達するのか?
⑤QOL「9」・・・セダンの販売が苦戦しているのは、SUVやミニバンに比べてQOLの部分で価値が見出しにくいからだろう。ニーズがないならさっさと撤退するしかないので、マークX、カムリ、フーガ、レガシィB4、MAZDA6が次々と消えた。高級ブランドを除けば、アコードだけが日本市場に踏みとどまった。セダンの絶対的な快適性、運動性能、燃費・・・生き残るに十分なスペックが備わっている。
合計42
後記
最後までお読みいただきありがとうございます。この投稿は2025年7月6日時点での情報をもとに記述しています。今後とも日本市場で展開する自動車メーカーについて思うところを綴っていきたいと思います。