第7位 MAZDA3・スカイアクティブD (285〜334万円)
①加速性能「5」・・・あくまで0-100km/hのタイムによるパラメータで採点なので10台では最もゼロ発進が遅いクルマとなる。ディーゼルのレスポンスや、横置きFFゆえにトルクステア抑制のための制御が入るので出足はもたつくが、中間加速のトルク感は極めて豊富で、ストップ&ゴーを強いられない信号がない観光道路では濃厚なドライビング&アクセルフィールを期待できる。
②燃費「7」・・・軽油の経済性も加味して採点している。モード燃費はFFモデルで21.2km/L、AWDモデルで20.0km/Lとなっている。実燃費は道路によってかなり変わる。HEV勢とは異なり高速道路が得意でモード燃費を超えて満足できる経済性を発揮する。暫定税率が廃止されると価格差が8円/L縮まるらしいので、参院選の結果次第では相対的メリットは下がってしまうかもしれない。
③入門者「8」・・・ファストバックとセダンが選べるが、どちらもそのままメルセデスやアウディのデザインに採用されても違和感がないくらい洗練されている。洋服と同じでデザインが整ったクルマだと、行動範囲が大きく広がる。ホテル、レストラン、デパート、観光地にソツなくアクセスしたい人々の多くは輸入車を選んでいたが、MAZDAがそのニーズを獲得した。
④玄人志向「7」・・・低燃費スポーツ・ツアラーとして参戦できるのはディーゼルだけだが、他にも豊富にユニットが設定されていて、許されるなら2台くらい所有したくなる。セダンかファストバックかでも迷い、セダン&スカイDと、ファストバック&スカイX (MT) の2台所有を考えてしまうが、MAZDAがストロングHEV世代に突入したら、もっと良いものが出てきそうだ。
⑤QOL「8」・・・MAZDA3が発売された2019年がMAZDAの国内市場の販売のピークを迎えた。その後コロナに突入し、先行きが見通せない情勢の中でミドルレンジのクルマは売れにくくなっているが、低燃費スポーツツアラーの条件を満たすクルマの中では、価格も抑えられていて完成度も非常に高く、オーナーの満足度も総じて良好。
合計35