あと5年で全てが変わる
2026年の春に日本でも新型CX-5が発売になるようだが、当初のユニットとなるマイルドHEV(2.5Lガソリン)は、日本でも欧州でも2030年までには退役し、2027年に追加されるMAZDA開発のストロングHEV(2.5Lガソリンの新型エンジン)が、2030年以降の唯一のユニットになると思われる。次期RAV4もHEVだけになると発表されているが、ホンダZR-V、スバル・フォレスターも2030年までのどこかのタイミングでターボエンジン車は廃止になる可能性が高い。
マーケティングが巧みなトヨタやホンダは、ガソリン車の廃止時期について明確な発表はしていないが、愚直過ぎるMAZDAは2030年までの100%電動化(グローバル)を明言している。以前ブログに書いた時に調べたが、2030年の段階ではスバルが40%、BMWが50%(どちらもグローバル)の電動化に留まるようなので、気がつけばMAZDAが電動化のトップランナーになっているかもしれない。
超絶コンセプトカー登場
MAZDAの「2030年・電動化率100%」計画が発表された時点では、現行のマイルドハイブリッド(MAZDA3、CX-30)を電動車として含めた数字だと思っていた。しかしマイルドハイブリッドは今では軽自動車でも輸入車でも当たり前に採用される技術であり、MAZDAの個性を主張するユニットとしては商品力は弱い。MAZDAのマイルドハイブリッドを指名買いするニーズがあるとは思えない。
ジャパン・モビリティショー2025で、MAZDAはロータリーを駆動直結させるPHEVのコンセプトカー「VISION X-COUPE」を発表した。510馬力で、EV後続160km、ワンタンクで800kmという重要スペックまで公表しており、フェラーリやアストンマーティンが作ってもおかしくないスーパースポーツ級ロードカーながら実用性も高く、(車両価格はともかく)かなり幅広いユーザーに向けた企画だ。