CX-5のディーゼル廃止は不可避
次期CX-5から2.2Lディーゼルが廃止されるようだ。テキトーなカーメディアの連中が「やっぱりMAZDAはわかってない」と言わんばかりの動画や記事を出している。ユーロ7の施行が延期されているとはいえ2026〜2028年のどこかで開始されることになっている。ガソリン車では一酸化炭素とアンモニア、ディーゼル車では全炭化水素、非メタン炭化水素、アンモニアに新たに規制が加わる。
2025年7月の施行が予定されていたが、ゴールポストが動かされてしまい、新型CX-5の開発スケジュールに大きな影響があったと推測される。開発段階ではディーゼル廃止を決めていたものの、2025年末の投入ならば2028年施行の2年後の2030年までは販売継続が認められる公算が高い。北米市場ではCX-5、CX-50ともにディーゼルは無いので、MAZDAの経営判断にイチャモンをつけて視聴者を集めるコンテンツは自作自演だ。
国土交通省を翻意させろ!!
欧州委員会よりも厄介なのは日本の国土交通省で、2030年までに日本市場での販売車に対して、厳しい燃費基準値が課せられている。「スープラ高市」新政権がトヨタとどれだけズブズブなのか知らないが、トヨタが背後で推進してそうなこの方針が転換される可能性は低そうだ。実際に車種ごとの数値も出ていて、現行のMAZDAのエンジン車(ガソリン、ディーゼル)は、全て退役を余儀なくされる運命にある。
カーメディアはいつまで放置するのだろうか。2030年にはMAZDAだけでなくホンダ、スバル、日産、三菱は、日本市場において500万円を大きく越える価格のBEV、PHEV、HEVを少量販売するだけのメーカーに変わる可能性が高い(軽自動車部門は除く)。BEVで選ぶならベンツ、BMW、アウディ、ポルシェに大した違いを感じないのだけど、この退屈な市場にトヨタ以外の日本の普通車メーカーが追加されるなんてクルマ好きには悪夢でしかない。