原点回帰
CX-3にもレクサスLBXにも言えることだが、BセグSUVという着地点は、メーカーとユーザーの利害が一致する。価格上昇が著しいミドルSUV、ミニバンは、ファミリーカーを必要とする人が新車で手を出しにくい価格になってきている。ボトムグレードでもほとんどのモデルは新車乗り出しは400万円を超える。それなら3年落ちのフルオプション上級モデルを選びたくなるくらいだ。新型への乗り換えはかなり停滞しているようで、10年10万km超過と見受けられる状態のミニバンは至る所で見かけるし、全国のPAや道の駅で多く車中泊をしている。
燃費やオプションなどの快適機能を優先して、さらに予算は乗り出し400万円以内に抑えたいとすると、中古車ならば選び放題だが、新車で買うとなるとBセグSUVが最適の選択肢となる。後席の居住性と、ラゲッジの積載量は制限されてしまうが、その分ミドルSUVやミニバンよりもドライブフィールが良くなるのに加え、どこでも駐車場に困らない。実際にクルマがたくさん売れていたバブルから2000年代にかけては、多くの日本車やドイツ車は全長4.5m以下だった。
カローラクロスだらけ
サービスが行き届いていて、客層が落ち着いているなど、ちょっと高価でもレクサスディーラーのメリットを感じている人にとって、レクサスLBXの登場は待望の一台だったかもしれない。実際のところ1サイズ上のレクサスUXは、それほど価格は変わらないのだが、全長4495mm、全幅1840mmのUXは、ミドルSUVに準じるサイズのカローラクロスのような世帯染みているのに対して、LBXはセカンドカーとして割り切った「余裕」を感じることができる。
島下泰久さんが「間違いだらけのクルマ選び」でカローラクロスを絶賛していた。実際に日本でも世界でもRAV4よりカローラクロスが販売で上回るようになってきた。誰にでもオススメできる非常に完成度の高いクルマとされるが、街中で見かけるとデザインが平凡でオーラが全くない。クルマにこだわりが無い人が機能面、価格面の合理性を追求した結果、行き着く商用車的スペックのクルマだとしか思わない。