買いたくなるとき
2020年代に入り過激さを増すBMWのラインナップの中にあって、現行モデルで最もコンサバなデザインで90年代のBMW黄金期を連想させるのが3シリーズだ。セダンのボディサイズは往年のE39系に近い。現行3シリーズが4720✖️1825✖️1440なのに対して、E39系は4775✖️1800✖️1435である。4シリーズグランクーペだと4785✖️1850✖️1450でより近似するけども、フロントマスクのデザインだったり、日本向け正規販売が直6の他は直4ディーゼルのみでAWDしか選べないなど難点もある。
BMWであれ、日本車であれ、新車購入はかなり大きなイベントである。さらにコロナ以降の価格高騰が止まらない。クルマに興味がない人からしたら信じられないくらいにマネー・リテラシーの低い行為に見えるかもしれない。そう思われることは百も承知ではあるけど、突然にある種のイマジネーションが降ってきて、「いまだ!!クルマを買おう!!」と確信してしまう、あの不思議で説明不能な瞬間には、人生を至福にするエッセンスがあると断言できる。
お金の話
新車価格で1000万円くらいするクルマは、レクサスのLSやLMやセンチュリーなど法人向けの高級車がほとんどだけど、日産GT-Rはその濃厚な世界観で販売を続けている。メルセデスやBMWであってもやはり1000万円を越えるのはSクラスや7シリーズといった法人向け(節税向け)が多く、Eクラスや5シリーズも法人名義や税金対策の側面は強いけど、1000万円を超えないように設定されている。
5シリーズが10年前の7シリーズの価格になり、同じように3シリーズも10年前の5シリーズの価格になった。輸入車は中古車で買うとお買い得としばしば言われるようになったけども、リセール率が低くなっているのは仕方がない。日本市場だと高級車の中古車は300万円くらいで下げ止まる。3シリーズの乗り出しが標準グレードで700万円だから、買って1〜2年のうちに400万円急降下し、それ以後は安定する。