北米市場との同化
北米市場では現行インプレッサ(6代目・2023〜)に設定された「RS」グレードにもFB25が搭載されている。現状ではクロストレックと同じで最高出力180psの、ミッションはリニアトロニック(8CVT)のみとなっている。同クラスのMAZDA3やCX-30も今年のMCでのテコ入れで、日本市場にも2.5L自然吸気を導入しているので、スバルも同様にMCのタイミングで北米向けFB25搭載のインプレッサやクロストレックを日本市場でも販売する可能性が高い。
2021年登場の2代目BRZと、2023年登場の6代目インプレッサのそれぞれの後継モデルを一括企画で2030年くらいに同時にFMCがされるかもしれない。日本や世界各国の自動車行政の状況次第で、その内容は大きく変化するだろうが、2030年以降もエンジン車が可能であったとしても、巨額の投資は難しいだろうから、FB25を共通して活用することで開発コストの圧縮が不可欠だろう。
プレッシャーが生む名車たち
街乗りにはフルHEV(FB25)とBEVが用意され、MTが組み合わされる趣味性が高いグレードにはFB25がベースエンジンとなりそうだ。自動車業界に取り込まれているトランプ政権と高市政権なので、エンジン車の廃止が有効な温暖化対策とは考えていないだろうが、今後の2年間方針を変えずに続いた上で、その間にトヨタや米石油大手が政権を誘導しどれだけ決定的な法案を叩き込めるかは不透明だ。
10年くらい前から、大手メーカーはエンジン車の開発にかなり慎重になっている。新型モデルが次々と登場してくることはなくなった。作り手側は絶対に失敗が許されない中で、これまでの開発ノウハウをフル導入して、非常に高い熱量の作り込みが各社に見られるようになった(ホンダやMAZDA)。ユーザー側も最後のMT車、エンジン車を求めて、発売のタイミングを逃せないという緊張感と、リセールが悪くなさそうという楽観的な予測もあって購入意欲は高まっている。
