BRZコンプの楽観的予測
スバルがMT車ラインナップを拡充して、世界最高のドライバーズ・ブランドを目指す。フラッグシップは新登場のWRXの6MTだが、これも開発期間が短かったため、前後輪のトルク配分を調整できる機構(DCCD)の搭載が間に合わないらしい。スバルは新規にDCCDの開発を明言しているので、これをBRZコンプに搭載し、0:100〜50:50のスプリットを可能にするかもしれない。
夏は0:100のRWDで走り、冬は50:50のAWDでスタッドレスを履くという、1台2役みたいな構造も、BRZなら可能だ。構造上はフロントにもデフが入り、価格は上昇し、故障リスクも上がるので、ピュアなRWDで低価格に抑えた現行モデルももちろん魅力的だ。雪など滅多に降らない太平洋側の地域ではピュアBRZで十分に1年中楽しむことができる。
乗り味を追求するならユーザー次第
日本市場でWRXにMT車が不在の期間をBRZは支え続けた。WRXファンに歓喜をもたらすスバルの英断は素晴らしいけども、乗り出し600万円超の高級スポーツカーになってしまったWRXに対して、乗り出し400万円で手に入るBRZに愛着を持つスバルユーザーも少なくない。今後のスバルでWRXとBRZが並び立つブランディングが長く続くかは不明だが、乗り出し600万円のWRXとBRZコンプが併売されるのは確かなようだ。
WRXとBRZのどちらにも乗ったことがあるが、ドラポジから来る印象は、MAZDA3とロードスターの違いに近い。300km以上の長距離中心で乗るならWRX、MAZDA3がおすすめだ。200km以下の休日ドライブ中心で2台以上保有ならばBRZ、ロードスターの方が乗り味は濃いので楽しい。いずれにしてもスバル、MAZDA、トヨタ、ホンダのMTユーザー争奪戦を戦い抜くなら、BRZを残して2車種以上のラインナップで目立つのが妥当な戦略だろう。
