日本のカーメディアが欧州車に完全にジャックされていた2013年。VWゴルフ、メルセデスAクラス、ボルボV40など次々と日本市場でブレークする欧州車が登場して、日本メーカーもこれには完全にお手上げな状況でしたが、翌年には現行プリウスが登場して2015年はプリウスの一人勝ちという反動の時代を迎えます。クルマを買い替えるサイクルもあるでしょうけども、2018年はまた再び華やかな輸入車の年が帰ってきた!?・・・ということで2018年日本発売予定の欧州車がどれだけ粒ぞろいなのかをお伝えしたいです。他にも良さそうなクルマありますけども・・・。
この5台は日本で売るべき「理由」がハッキリしてます。
第5位 VWポロ
やっぱりフォルクスワーゲンはこのスタイルだな。フェンダーのアーチがダイハツ車に似てるかもしれないけど、ホイールのデザインは強烈だし、サイドのラインもなにやらインパクトがあっていいではないですかね。ちょっと小洒落たフランス車っぽい佇まいになってますけど、最近のフランスメーカーはデザインがさらに斬新になって子供のお絵描きを連想するようなものばかりなので、これくらい渋いのがちょうどいい。
MQBを使用するということは、すなわちゴルフと同じレベルのシャシーになる!!という意味ではないようですが、極端に安っぽい挙動などなければ、現行ポロに毛が生えた程度でも・・・いやいや現行ポロはやっぱり持ち上げられすぎだと思う。現行ポロを「よく出来ている」と褒める人がいることは知っているけども、どう考えても日本で売っていいレベルの最低限くらいの出来だと思う。ちょっとばかりヴィッツやノートよりも中速域のハンドリングがしっかりしてはいるけども、エンジン音とシャシーのビビリ具合は、昭和の日本車みたいだよ。
新型にはある程度の改善があるでしょうし、ゴルフよりも手軽に買えるメリットも残されるはず。そして何より耳寄りなのが、ゴルフ7より一回り小さくて軽くなったボデーに、ゴルフGTIと同じユニットを積むっていう話で、単純にパワーウエイトレシオは話題の限定モデルであるヴィッツGRMNと同じくらいになりそう。
第4位 ボルボXC40
価格もまだ決まってないようですけども、日本におけるボルボの堅実なイメージをうまく販売につなげられそうなモデルです。ちょうどスバルのレヴォーグみたいな感じかな。ブランドのイメージとの親和性が高い!? そもそもボルボはSUVが有名ってわけでもないですが、なんだか20年くらい前から作っていたような気にさせてくれる、円熟味を感じさせてくれます。XC40という車名も初めてですし、このサイズのSUVはV40クロスオーバーがあったくらいでまだ数年の実績。しかしV40クロスオーバーも不思議な風格があったな。
デザインもなんだかプジョーの二番煎じで、主力ユニットもディーゼルでほぼほぼプジョー3008なんですけども、それでもプジョーよりボルボの方が実用車における信頼度が高い!?まあどちらも安心なアイシンAW製ミッションを使っていますし、トヨタ系列のサプライヤーがサポートしていますから、どちらも日本車と同等の耐久性はあるとは思うのですけども、それでもなんだかボルボXC40を選びたくなる・・・なんとも不思議な気持ち。
第3位 アルピーヌA110
日本価格が1000万円を超えちゃうようだと残念ですが、700万円くらいになるならば、スポーツカーの勢力図を塗り替える可能性を秘めているかも。BMWはずっとM3が人気でしたけど、それが800万円のM2や650万円のM240iへとユーザーが移ったように、もうポルシェ(911&718)は終わりだ!!これからはアルピーヌの時代!!と言い出す輩が続出するのでは!?
1100kgのボデーに252psの1.8Lターボが載るスペックは、ボクスターやケイマンから余計なものを切り取っていて、ハッキリ言って欧州大陸から生まれるタイプのクルマではないです。日本やイギリスといった島国でこそ育まれるライトウエイトスポーツの系譜がフランスメーカーに宿っています。どうやらエクステリアデザインを担当している日本人デザイナーの影響が大きいようでして、マツダ出身でNAロードスターやRX7FD3Sを担当した人らしい。そういえば2年くらい前のインタビューで、2000年頃にマツダがスポーツカーに消極的になって嫌になって辞めたって言ってたっけな。
第2位 VW T-ROC
ポロと同じタイミングで開発されていたSUVらしい。車格もBセグでポロのSUV版。某日本メーカーが数年前のWCOTYで、この手のSUVがデザイン賞のベスト3に選ばれていましたし、やたら辛口な英国メディアも、BセグSUVというジュークを代表格とするジャンルにかなり好意的です。メルセデスもジャガーも参入してこないですし、フランスブランドやフィアットのBセグSUVは、走りや乗り心地に関してあまりにも初歩的な欠陥が多すぎます。
プリメーラの昔から、ドイツメーカーは日産車をバラしてその技術を取り込むのが、デフォルトのルーチンになっているようですけど、キャッシュカイに引き続き、ジュークもいよいよ養分になったのかなー。VWが自らの『哲学』で吸収した技術を再構築して、日本車でもフランス車でもない新しい乗り味のBセグSUVを作ってくれた!!と信じましょう。
第1位 BMW・X2
BセグSUVとCセグSUVが入り混じっているので、わかりづらいですが、ジューク、CX3、ヴェゼル、T-ROCがBセグ。X1/X2、XC40、エクストレイル、CX5、CR-VがCセグです。じゃあトヨタC-HRは!?これはCセグってことになっているらしい。他にも三菱アウトランダー、スバルXV、ジャガーEタイプ、メルセデスGLAなど、それなりに選びがいがあって激戦区になりつつあるのがCセグですが、そんな『戦国時代』を統一してCセグSUVの定番になりそうな予感が漂うのがBMW・X2ですねー。
輸入ブランドとはいえ認知度抜群。東京西部の武蔵野市、西東京市、調布市、府中市といったエリアでは、BMWが最強なのではないか!?というくらいに多いですけど、3シリーズ、2シリーズ、1シリーズ、X1の売れ筋4台をまとめて抜き去ってBMWジャパンのエースになるんじゃない!?まあ価格次第ですけども、定価500万円、新古車価格360万円くらいに収まったら街中で一気に増えるんじゃないでしょうか!?ちょっと気になるのは、デザインが良すぎること。逆に近寄り難いと思う人もいるみたいですね・・・。