考えるメーカー・MAZDA
MAZDAにもBMW、スバル、ポルシェのようなスポーティでハイパワーのモデルを期待する声は大きいが、なかなか目立った動きはない。今回MAZDAのブランド力が頂点だと評価された背景には、この4ブランドがすでに収益のほとんどをSUVで稼ぐメーカーになってしまっている大きな市場の変化という現実において、MAZDAの採った方向性がある程度妥当で正しかったということだろう。CX-5、フォレスター、X1、マカンがそれぞれのブランド最量販モデルになっているが、オーナー目線で恐縮だけどCX−5の総合的な優位は揺るがないと思う。
信頼性、満足度、安全性のMAZDA
コンシューマー・リポートの「ブランド力」ランキングは、「ロードテスト」「信頼性」「満足度」「安全性」「グリーンカー」の5分野の総合力で決めているらしい。「ロードテスト」はポルシェ、「グリーンカー」はスバルに譲ったけど、残りの3分野はMAZDAの独壇場となっている。11月の「信頼性」では2位に圧倒的差をつけてトップ。「満足度」も非常に高いスコアらしい。そして「安全性」はIIHSのお墨付きで、MAZDA3セダン、MAZDA3スポーツバック、MAZDA6、CX-3、CX-30、CX-5、CX-9の乗用車7車種全てで「TOPSAFETY PICKプラス」を獲得していて、他のメーカーではあり得ないほど力を入れている。徹底した「安全性」という素晴らしいMAZDAの美点を日本のカーメディアは全く評価しないが、アメリカの様々な機関やカーメディアはその実力を正当に評価してくれている。MAZDAではなくて日本のカーメディアと自動車ユーザーの意識こそが「ガラパゴス」なんじゃねーの!?