次はどんなクルマをまとめ上げるのか!?
「ポルシェを撃ち落としてトップを奪った」という成果には、MAZDAの開発者も感極まるものがあるだろう。来年からのFRシャシーモデルで「同じ土俵」で真っ向勝負を挑んで倒したいと思っていたが、予想外にトップに立ってしまって困惑なのかもしれない。いずれにせよRX-VISIONみたいなスポーツモデルでの勝負ではなく、縦置きエンジンで洗練されたグランドツーリングSUVだったり、電動化を上手く取り入れたセダンやクーペだったりの提案で、どれだけ世界のユーザーの心を捉えることができるかが問われる。
ポルシェを超えて・・・
今から10年前の2010年の段階では、ポルシェ、BMW、スバルがSUV市場を牽引していて、当時のMAZDAの状況を考えると、10年後に世界で一番完成度が高いSUVを作っているとは誰も思わなかっただろう。CX-5を作り上げる中で、SUVの本質を見極めて、スムーズな加減速やハンドリングに特化してパワーユーニットとシャシーを設計し、乗り心地やインテリアの質感を合わせて、ユーザー満足度を上げるポイントに開発リソースを重点配分することができた。FRシャシーに変わるMAZDAの視線の先にはどんなモデルがあるのだろうか。やはりアウディからポルシェへ開発部門が移ったMLBシャシーを使う、パナメーラ、カイエン、マカンの3台がターゲットだと思われる。来年が楽しみ過ぎる・・・。