メディアが作る虚構
「ファクトフルネス」という2019年のベストセラー本では、メディアの恣意的な報道によって、世界の現状がまるでわかっていない世論が形成されていることが暴かれました。日本のカーメディアも先代ゴルフが発売された時には、「日本車とはあらゆる意味でレベルが違う」みたいな書き方をするライターが多かったこともあって、ゴルフを所有する層の「認知」は相当にバイアスがかかっていたようで、ブログの中で軽く所見を述べただけで、ブチギレたコメントが次々とやってきました。都市部の道路では1.2Lターボは効率が悪い、DCTの完成度が甘い、MAZDAシャシーのパクリじゃん、いつまでユーロ6未対応のエンジンを発売するの!?など少々「不都合」な真実を書いたわけですが、カーメディアにおだて上げられた人々には受け入れがたい暴言に感じたようで・・・。
なぜメディアはクズなのか!?
カーメディアを批判するブログを当時から書いてたが、AJAJの多くのライターが書くレビューは基本的には読まない方がいいと思う(牧野茂雄さんは除く)。英国のカーメディアではMAZDA3、カローラ、シビック、ゴルフ、フォーカスそれぞれに設計の優れた狙いをレビューでつかんでいることがほとんどだけども、日本のカーメディアでは、なぜMAZDA3やカローラが世界で売れているか適切な説明すらほとんどされていない。非AJAJの福野礼一郎さんが著書で語っていたが、自動車ライターには好きなことを書く自由なんてないんだそうだ。K沢さんだろうが、S水K男さんだろうが、レビューしているクルマの本質について言いたいことはあるのだけど、編集部、自動車メーカー、読者にとって都合が良いように「極論」を書くしかないらしい。