最高の日本メーカーを考える・その2

トヨタと環境

京都議定書がCOP3で締結された1997年にプリウスが発売され、「ダウンサイジング」志向のマーケティングをトヨタが盛大に仕掛け、1999年に初代ヤリス(ヴィッツ)が発売された。今ではガソリン車廃止議論への最大の障壁とすら見做されているトヨタが、そもそもは自動車と環境を考えたマーケティングをいち早く導入していた。欧州各国が本当に環境を最優先に考えているのであれば、この時点でHVへの反発ではなく、有効な手段として先進国市場への普及を目指すべきだったと思う。

MAZDAからの賛辞

孤独な戦いを続けたトヨタだからこそ、昨今のにわかな環境優先の自動車行政には複雑な思いがあるだろう。MAZDAも協業パートナーの立場として「HV普及によって自動車産業と環境との関係改善に頑張ってきたのはトヨタなのだから、そう簡単に尻馬に乗るわけにはいかないし、申し訳がない。その尽力に深い尊敬の念を持っている。」と幹部が公式に発言している。日産、三菱、ホンダ、スズキにしてもほぼ同じような敬意をもって日本自動車産業の「盟主」を見上げているだろう。




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