エンジンのサルーンは全滅する!?
もうガソリン車がデザインを頑張ったところで形勢逆転は無理なのか!?クワトロポルテやギブリのように自由にロングでワイドなサイズを選択できるならカッコいいサルーンも作れるけど、例えばアコードやカムリのサイズでは、エンジンが載っている限りはどう頑張ってもBEVサルーンの流麗なデザインは実現しそうにない。アコードもカムリも日本ではHEVのみの設定でモデル全体が高価格の部類に入る。加速性能や環境性能の高さはよくわかるけども、ライバルは1000万円でハイエンドな性能と抜群のスタイルを誇るBEVである。日本における「EVシフト」の是非の議論の前に、商品企画としてエンジン車やHEVのままでは立ち行かなくなっている。
ドライブフィールが良くても・・・
日本市場においてカムリもアコードも残された道は、廃止もしくはBEV化によるデザイン一新のどちらかだろう。同じことがスカイラインやクラウンにも言える。レクサスの完全BEV化はごくごく当然の決断というわけだ。もはや「環境面」でも「デザイン面」でもV8自然吸気に酔いしれる時代ではなくなった。たとえV8自然吸気の最高のドライビングフィールがあっても、レクサス、キャデラック、ジャガーなど北米で人気のプレミアムブランドがBEV化した市場では、何だか浮いた存在になってしまう。大型サルーンがことごとくBEVとなったあと、現行のボルボS90やアウディA8がどう見えるか!?賢いユーザーはそこまで読みきっていて、先手を打ってテスラに乗り換えている。