アウディA４オールロードクワトロ(６４４万円)
アウディは選びづらい
アウディの各モデルは車格ヒエラルキー以外に、A→S→RSとユニットに差をつける設定もされていて、手軽な価格で使いやすそうなグレードの車種ほどあまり欲しい気持ちが起こりにくい。アウディは「見栄」を意識して買うブランドでもあるから、とりあえずアウディなら何でもいいという選択では後悔しそうで、クルマ好き視点だと、A３やA４などは「女性用」モデルくらいに思っておいた方がいいかもしれない。MAZDAがアウディの真似して同じような戦略を取り出したらちょっと呆れてしまう。そんな買いにくいA４のアバントに設定された特別グレード「オールロードクワトロ」は、ちょっと男性ユーザーの背中を押してくれる。
オールマイティ
2L直４ターボは249ps版でキャデラックCT５と同等のスペックで、CT５より80万円ほど高いが、CT5もAWD版だとほぼ同じくらいの価格になる。それでいてワゴンボデーなので、アウトドア趣味(サイクリングやキャンプ)も存分に楽しめる。日本車にも走りと趣味を両立させた上級ワゴンがあるけど、MAZDA６ワゴンは横置きで、レヴォーグはCVTなので、A４オールロードクワトロの代わりにはなりきれない。BMWやメルセデスにもワゴンは用意されているが、このボデータイプをブランドの象徴としていた時期があったアウディの「アバント」をぜひ選んでみたい。