BMW4シリーズグランクーペ(620万円)
250ps版が無くなった・・・
これまでに試乗してきたドイツ車の中で、一番自分の所有感覚に合ったクルマだったんだけど、先代にあった428iというグレードが廃止されてしまい、184ps の420i以外は、387ps、460ps、510psの1000万円オーバーの直6モデルばかり。184ps版だと、高負荷領域での尻すぼみ感がイマイチだ。同じ金額払うなら、まず底を見せることなどないスカイラインのV6ターボが良さそうだけど、このクルマには独特の軽さが備わっている。
ビーエムらしさが凝縮
スカイXのMAZDA3や、2.5L自然吸気のMAZDA6に近い使い方ができる上に、FRシャシーはエンジンパワーがロスなく伝わるBMWっぽいメカの素性の良さを楽しむことができる。急勾配をハイペースで登っていくならV6スカイラインだろうけど、ダウンヒルならステアリング軸とフロント車軸の剛性が高いBMWのハンドリングに適度な車重のこのクルマの方が気持ちよく走れる。そして後席のスペースもスカイラインより広いくらいだ。アメリカン・インパネのスカイラインより、やや簡素に感じるくらいの欧州インパネの方が好みでもある。