ただのSUVではない
レクサスRXにしてもBMW・X7にしても、ただのプレミアムブランドのフラッグシップSUVではない。今日のSUVトレンドの黎明期に誕生した、モニュメント的モデルだと言っていい。1997年登場のハリアーが北米市場ではレクサスRXとしてスタート。横置きエンジンでは初のモノコックシャシーのSUVであり、現在のSUVブームの基本設計はこの時から始まった。ロールスロイスやマセラティ、ベントレーがSUVを作るようになったのは、2000年発売のBMW・X5と2002年発売のポルシェ・カイエンが北米市場で大ヒットして「ラグジュアリーSUV」が一気にメジャーなジャンルに昇格したからだ。
こりゃ意図的かも!?
レクサスRXから始まった横置きSUVに後から参戦してCX-5という大ヒットモデルを作り、さらにBMW・X5以来のラグジュアリーSUVの系譜の果てにCX-60を投入して「SUVはMAZDAが変える!!」とか豪語されてしまっては、レクサスもBMWもあまり気分は良くないはず。どちらの陣営もEVシフトのタイミングなので、思いっきって生意気なMAZDAを目一杯に誰でもわかるようにパロってやろう!!・・・そんな意図が少なからずあったんじゃないだろうか。