趣味性の高いブランドの電動化
高所得な市場に絞って付加価値の高いクルマを主に販売する中堅メーカーは、国内大手メーカーとは違って「先進国市場限定」などの条件付きの目標ではない。タイトルにもあるように2030年までにスバルは「EVとHVの比率が40%以上」、BMWは「EVの比率が50%」、MAZDAは「EV、PHV、HVの比率が100%」としている。スバルは2030年はまだ転換の途中であり、2030年代前半には「EVとHVの比率が100%」になるとのこと。
スバル、BMW、MAZDAの3メーカーは中身こそ違っているように見えるが、2030年の段階のラインナップは、BEVもしくはエンジン車(HV、ICE)が選べるという意味では同じスタンスである。スバルやBMWはまだまだ非電動のエンジン車ラインナップを残す気満々である。それに対してMAZDAは乗り味に円熟味がある非電動のICEがなくなり、現状では違和感が残るブレーキングのHV(マイルドハイブリッド)に置き換わるが、滑らかなMAZDAフィールを求めるユーザーはちょっと不安だ。
スバル、MAZDAの懸念
3メーカーともに車両価格の上昇が続いていて、2030年にはどんな価格帯のボリュームゾーンが用意されているかわからない。スバルとMAZDAは日本での本体価格で300万円以下というモデルが1車種のみだろう。BMWも400万円以下のモデルが1車種くらいは残せるか、為替相場にもよるけど厳しいところだと思われる。看板モデルの価格帯は既にスバルとMAZDAが500万円、BMWが700万円前後なのでまあ仕方ない。
2.4Lの高性能車向け水平対抗エンジンを残しつつも、1.8Lのe-BOXER向けエンジンには、新たにトヨタTHSとの組み合わせで2025年に投入されることがすでに発表されている。また2030年代前半までには、2.4Lエンジンに何らかの電動化デバイスが搭載されて、目標の電動化率100%を達成するのだろうけど、こちらもMAZDAと同じ課題で滑らかなブレーキングを実現できるか不安である。
K.T
今回の内容はとても素晴らしいですね。わたしは、昨年、BMアクセラ(3代目)からCX―60(ガソリンAWD・Lパケ)に乗り換えました。後期高齢者なのに、クルマ人生で最大のクルマ(2500cc)
に乗り換えるのはちょっと恥ずかしかったのです(友達は、皆、軽四やコンパクトに乗り換えているので)。しかし、能登半島地震でわたしの住んでいる石川県内灘町も甚大な被害を受けたなかで、支援物資の2リットルのペットボトルや非常食をCX―60に大量に乗せて、地区の住民に配布できました(地区の役員をしているので)。足回りが4輪ダブルウィッシュボーンで、最低地上高18センチのSUVに乗り換えて、本当に良かったと思いました。
cardrivegogoさんのマツダ車に対する、益々の的確な情報を期待しています。頑張ってください。心から応援しています。
wpmaster
コメントありがとうございます。
この度の震災で、MAZDA好きのK.Tさんがご無事か心配していたので、ホッとしました。
昨日(1/24)から大雪で大変だと聞いています。
デザインが美しくて機能性抜群のMAZDA車は日本で生活する上で最高の相棒ですね。
CX-60はかなりの人気なようで、東京でもよく見かけるようになりました。
メルセデス、ポルシェ、マセラティのSUVも多いですけど、
それらと比べても洗練されたプロポーションだと思いますし、
お金払いたくなってしまう気持ちもよくわかります。