市場の分断
今後の国内市場も、変わり映えなく、軽自動車、ミニバン、トヨタのHVがそれぞれに一定のシェアを確保し続けるだろうが、それらドメスティックな領域の外側にはスバル、BMW、MAZDAといったメーカーが活躍する付加価値の高いクルマの市場がある。かつてほど日本車と輸入車の壁は、ほとんど無くなってきた中で、いわゆるプレミアムでアッパーなユーザーの志向は、ランドローバー、アルファロメオ、ボルボ、プジョーなどの欧州ブランド、スバル、MAZDA、ホンダ、日産そしてドイツメーカーが主導権を主張している。
軽自動車、ミニバン、トヨタHVの外側にあるグローバル車市場も今後は徐々に「BEV派(PHEVとe-POWER含む)」と「ICE派(マイルドハイブリッド含む)」に分断されていくだろう。絶対BEVの人、絶対ICEの人、BEVとICEを行き来きする人の3種類のユーザーの増減が今後のマーケティングの鍵を握る。正月に実家に帰ったら、ポルシェ911(991型)を所有する隣のオッサンの5シリーズがi5に変わっていたが、BEVとICEの2台持ちエンスーにはトヨタHVは全く視界に入らないだろう。
プレミアム?グローバル?
ポルシェもBMWもラインナップは「BEVとICE」の2本立てなのだから、スバルとMAZDAも同じような選択をしてくるという楽観的な予測はあったし、その方向で両社は動いている。しかしスバルやMAZDAは1000万円超の量販モデルを販売した実績はなく、北米市場で「プレミアムブランド」(MB、AUDI、BMW、ポルシェ、テスラ、キャデラック、リンカーン、レクサス、インフィニティ、アキュラなど)に区分されている訳でもない。
VWやルノーよりは上質だけど、ポルシェやBMWほど高価格帯ではないくらいのブランディングを志向している。メルセデス、ジャガー、アウディはICEからは完全撤退し、BEV専門になる予定なので、何らかの要因でBEVの普及が想定を下回れば、大きなビジネスチャンスが転がり込んで来そうだけど、次期ロードスターやWRXはBEV化してしまうのは残念な逸機では!?と素人目線では思ってしまう。
K.T
今回の内容はとても素晴らしいですね。わたしは、昨年、BMアクセラ(3代目)からCX―60(ガソリンAWD・Lパケ)に乗り換えました。後期高齢者なのに、クルマ人生で最大のクルマ(2500cc)
に乗り換えるのはちょっと恥ずかしかったのです(友達は、皆、軽四やコンパクトに乗り換えているので)。しかし、能登半島地震でわたしの住んでいる石川県内灘町も甚大な被害を受けたなかで、支援物資の2リットルのペットボトルや非常食をCX―60に大量に乗せて、地区の住民に配布できました(地区の役員をしているので)。足回りが4輪ダブルウィッシュボーンで、最低地上高18センチのSUVに乗り換えて、本当に良かったと思いました。
cardrivegogoさんのマツダ車に対する、益々の的確な情報を期待しています。頑張ってください。心から応援しています。
wpmaster
コメントありがとうございます。
この度の震災で、MAZDA好きのK.Tさんがご無事か心配していたので、ホッとしました。
昨日(1/24)から大雪で大変だと聞いています。
デザインが美しくて機能性抜群のMAZDA車は日本で生活する上で最高の相棒ですね。
CX-60はかなりの人気なようで、東京でもよく見かけるようになりました。
メルセデス、ポルシェ、マセラティのSUVも多いですけど、
それらと比べても洗練されたプロポーションだと思いますし、
お金払いたくなってしまう気持ちもよくわかります。