4種類のユニット
MAZDAにも言い分はあるだろう。圧倒的シェアを誇るトヨタのRAV4やハリアーもTHS版を売るために、KプラットフォームにMCプラットフォーム用の非力な2L自然吸気を搭載し性能面で「差別化」を図っている(THSをアピール)。パワーユニットはPHEVを入れても3種類のみでTHSが上級、2Lガソリンはボトムでユーザーに究極の選択を強いている(北米版ユニットの発売はなし)。それに対してCX-5には2.2Lディーゼル、2Lガソリンに加えて、北米で販売する2.5L自然吸気とターボまでしっかりとラインナップし、合計4種類のユニットが設定されている。可能な限りユーザーに選択肢を増やしているのに文句を言われる筋合いはないだろう。
北米モード待ったなし
RAV4はTHSよりも日本市場では2L自然吸気の方が売れてしまった。それに対してCX-5は上位グレードのディーゼルの方が売れている。大きなシェアを持つトヨタは3種類のユニットなのに対して、MAZDAが4種類のユニットを用意するのは、当然のことではあるがユーザー層がはっきりと違うからだろう。レクサスNXもやはり4種類のユニットが用意された。指名買いでユーザーを集めるMAZDA、レクサス、スバルは、北米で展開するメインユニットが日本市場でも販売の中心になっている。