デマ!?
「今、EV買ったら確実に損!!」テスラや日産の早期普及を妨害したい思惑が見え隠れする噂が広がっている。この国の自動車市場では、しばしば噂が広がる。1997年にホンダとトヨタが同時にHVを発売した時も、一方的な大批判が巻き起こりホンダは苦い経験をした。今でも「マイルドハイブリッドは古い」と思い込んでいるユーザーは多いようだ。クルマの原理をよく考えれば、最小限の電動化で最大の効果を得るためには、動き出しの際にアシストされれば良いことはわかる。動き出しに関してはエンジンよりモーターの優位は確かだけど、その後の走行時は、走行状況によって変わる。信号がない道を定速で走行するならエンジンが優位だったりする。
トヨタは反社?
トヨタのストロングハイブリッドと、ホンダ初期のマイルドハイブリッドは、走行条件によって一長一短の技術だった。しかし今思えばブーイングものだったプリウスの強烈なダンピングと、ホンダ車に対する悪意に満ちたネガティブキャンペーンによってトヨタが戦争に勝利した。社是としてアンフェアなことを嫌うホンダにとっては、一番相手にしては行けない。まだまだネットが発達していなかったから、こんな手法が通用するのだろうけど、この時のトヨタのやり方は「反社」そのものだ。今ホンダの思考を引き継いだアウディ、VW、メルセデス、BMW、MAZDAなどのドイツ勢が「ライセンス切れ」を良いことに次々とマイルドハイブリッドを採用している。ホンダにとっては悔しい展開だけども、日本市場のユーザーはこれらのドイツ車を見下すといった「同じ過ち」をして欲しくない。