モジュラー戦略
MAZDA2とCX-3がある限りは1.5Lエンジンが継続されるだろうけど、この2台の次期モデルはBEV化が噂されている。某カーメディアでは、スカイXのモジュラー3気筒が1.5Lで登場するとか書かれていたけど、愚直なモジュラー戦略が行われるか甚だ疑問だ。確かにディーゼル、ガソリン、スカイXそれぞれに3、4、6気筒のモジュラー展開は部分的に進んではいる。しかしMAZDAが最も注力する北米市場においては、6気筒が好まれるほか、4気筒に関しても排気量多めの2.5Lが各社ともに主力のユニットになっている(トヨタ、日産、ホンダ、スバル、ヒョンデ、GM、フォード)。そしては3気筒のニーズはない。
2Lは微妙
カーメディアでも、何の疑いもなく6、4、3のモジュラー開発を世界の常識として説明しているが、すでに先行するBMWやメルセデスの業績が思わしくない。2Lになる直4ガソリンエンジンは、そのまま自然吸気で運用してもメリットがあまりない。日本では燃費重視のHEVに遅れをとるし、北米サイズの中型車を引っ張るにはあまりに非力な印象が拭えない。2L自然吸気で170psを絞り出すトヨタのダイナミックフォースエンジンは北米のカローラやCH-Rに採用され期待されたが、動力性能のアドバンテージに乏しく、RAV4やヴェンザ(ハリアー)などKプラットファームのモデルには2.5L自然吸気(201ps)のダイナミックフォースが使われている。