MAZDAがピンチなら買う人々
MAZDAディーラーからのDM攻勢が凄いことになっている。3月頃から旧型CX-5のラストチャンスを伝えるものや、同時期の来店キャンペーンが何度かやって来て、5月からは新型CX-5のプロモーションに加えて、かなり高い頻度で来店キャンペーンが行われている。この期間に2台とも点検があったのでディーラーに行ったが、どのテーブルでも熱心な売り込みがされている。
コロナ渦でピンチの時にCX-5を買うと言い出したらディーラーに喜ばれた。同じように今回もMAZDAのピンチなので情にほだされて、生命保険を解約してでも買い換えよう!!みたいなファン心理が湧いてはくるが、新型CX-5に関しては楽観視している。ベースモデルで330万円という設定は、カローラクロスやヴェゼルから一定数の顧客を奪うほどのインパクトだろうし、その反動としてSNSで「アンチMAZDA」キャンペーンもあるだろう。
緻密な販売戦略
綾瀬はるかのアンバサダー就任も非常に戦略的だ。美しいデザインながら乗り味は男性向けだったCX-5だけど、今回は女性ユーザーをイメージさせつつも、CX-5のメインユーザーである男性の多くが好きであろうタレントを起用してきた。ミドルSUV市場を牽引しモデル末期まで売れ続けた初代、二代目に続いて、新型CX-5も高市自民党のような全面勝利が約束されている。
ディーゼルが廃止されたことで先代までの勢いがなくなると見る向きもあるが、CX-60と価格帯が接近していることもあり、ディーゼルを求める層の多くは旧型をギリギリで注文するか、CX-60に乗り換えるかの選択だろう。他社SUVへの乗り換えは限定的だ。そもそもライバルモデルは魅力に乏しい。ミドルSUVの安全性能は低くアメリカのIIHSのデータによると、ファンの贔屓目などなくフェアに判断して、ボルボとMAZDA以外は乗ってはいけない水準でしかない。