MAZDAは「質感」を保てるのか!?
営業車のように高密度・高頻度ではなく、プライベートで使うクルマで10年で10万キロも走らない運用ならば、BEVやHEVのコストをガソリン代の差額で回収するのは難しい。1万キロ走っても5万円程度しか変わらない。電車のような静かな走行音が好みなら良いが、電車よりディーゼルカーの「質感」が好きな人には選ぶ理由がほとんどなくなる。
GR86やBRZが2世代に渡って10年以上販売が続き、その自然吸気エンジンと6MTもしくはトルコンATによるシンプルな構成の「質感」が広く認識されるようになった。そしてほぼ全ラインナップその設計を維持するMAZDAも支持を大きく高めた。それゆえにCX-5やCX-60のフルHEV化には複雑な感情が想起する。MAZDAだから大丈夫だ!!という希望的憶測も強いが、物理的にインバータ制御音を抑制するのは難しいし、MAZDAも電動パーキングブレーキの導入などで、いくらか「質感」を落としていることも事実だ。
手引きサイドブレーキは復活させるべきだ
電パに文句がある人にはロードスターが用意されている。しかし残念ながら4気筒自然吸気、6MT、サイドブレーキを備えるMAZDA2が廃止されてしまった。私もその一人だけど、廃止の噂を聞いて購入を急いで検討した人も多いようで、MAZDA2関連のSNSコメ欄で6MTモデルの購入報告をいくつも見かけた。4気筒自然吸気にMTやトルコンATのコンパクトカーは10年前までいくつもあったが、マーチNISMO、先代フィット、ポロGTI、スイスポの廃止でMAZDA2が最後の砦となっていた。
しかし慌ててMAZDA2の6MTを購入した人々の心を弄ぶように、MAZDA3の年次改良で2.5Lエンジンの6MTモデルを導入するというニュースが流れている。ただしMAZDA3はサイドブレーキではなく電パが採用されている。今時のMT車には後退防止機能が付いているので20%級の激坂であってもサイドブレーキ無しで余裕で坂道発進はできる。しかし電パの解除時などに車体が不快にグラインドする所作は「興醒め」する。