MAZDAが持つ「質感」
自然吸気エンジンやトルコンATなど「質感」で名声を得てきたMAZDAも、CX-5やCX-60のストロングハイブリッド化によって、いよいよクルマ好きから指名買いされないMAZDA車を生み出してしまうかもしれない。現状ではラインナップのほとんどがSUVになっているが、主力モデルは自然吸気&トルコンATによって「質感」を担保しているので、世界中の自動車評論家が「SUVのロードスターだ!!」といった安易なコピーを拡散してくれる。
GR86やBRZも初代モデルが登場して10年余りが経過しているが、年々その構造上の希少価値は高まっている。発売当初はインプレッサのシャシーを使っているからピュアスポーツカーではない!!みたいな批判も多かったが、それぞれスバルやトヨタでは所有する喜びが得られる「質感」を持つ唯一のクルマになっている。
電車と内燃車
自宅でテレワークの日常の中で、買い物、カフェ、気分転換ドライブに使うクルマをトヨタやスバルから選ぶならGT86、BRZはかなり納得できる選択だろう。わざわざスタバまで外出するクルマがハイブリッドやCVT車だったら、トリプルエスプレッソの香りや味わいが生み出す「時空間の魅力」がドライブフィールのせいで半減してしまう。足回りやミッション周りから何か引きずっているような異音を奏でるクルマでは気分転換にならない。余談だけど10年以上経過した軽自動車や欧州車(VW、シトロエン)の足回りは、煩わしいほどの音出してることが多い。
BEVや日産e-POWERも床下から高周波の電子制御音(インバータ制御)が出る。東京近郊の鉄道では高密度・高頻度での運用が必須なので「電車」がほとんどだが、最後まで内燃ディーゼルカーが八王子近郊で残っていたJR八高線のキハ35の重厚感ある走りが好きだった。数年前に乗ったJR五能線のリゾートしらかみは、比較的に新しいディーゼルカーなので騒音対策がされていたが、それでも遠くで響くエンジン音が心地よかった。鉄道に長時間乗るならディーゼルカーがいい。