ロードスターはNCから始まった!?
NAロードスターが発売された1989年には、MAZDAには2代目となるRX7FC3Sが販売されていた。3代目のRX7FD3Sが廃止されたのが2002年で、翌年に排ガス規制を避けて非過給のロータリーを搭載して登場したRX8は、フォードの経営陣を説得させることができず、4ドア4シーターでホイールベースが2700mmの「スポーティカー」になってしまった。
このRX-8の設計を流用しホイールベースを2330mmに切り詰めたNCロードスターが2005年に発売された。GGアテンザ(初代)で採用された2LでショートストロークのLF-VE型エンジンが搭載された。アテンザやアクセラなどの基幹モデルと共通のエンジンが使われ、この第五世代のMAZDAは世界的なヒット車を連発する。
孤高のNCロードスター
NCロードスターは同時期の997型911と並んで「スポーツカーの理想型」として称えられた。ランエボXやR35GT-RなどのAWDターボが注目を集めていた時代ゆえに、古典的なホイールベースを堅持するRWD、自然吸気エンジン、MTを備えたピュアスポーツカーの生き残りがこの2台であり、スポーツカー批評に関しては極めて保守的な沢村慎太朗さんに高く評価されたようだ。
ランエボXの欧州版は400ps級、R35GT-Rも500ps級のハイスペックで、当然ながらこれらのスポーツカーの乗り味は、他の三菱や日産とは共通しない。901運動などのバブル期の巨額投資で培った三菱のAYCやACDや、日産のATTESA E-TSといったAWD用トルクベクタリングの集大成として企画されたモニュメント的名車だ。