「化石」の限界
自動車メーカーのマーケティング(勘定)には、「化石」のようなクルマを作るシナジーについても十分に研究されているのだろう。ロードスターも定期的に新色が投入され、トリムや幌の仕様が変わるなど様々な話題を提供するが、スズキジムニー、ダイハツコペン、トヨタランクルも同様にメーカーが手厚く保護していく動きが見られる。輸入ブランドだと、MINI、フィアット500が完全BEV化宣言をひっくり返してエンジン車を残した。
MAZDAとポルシェは今も自然吸気にMTを組み合わせた設計に至高の価値を置いている。俺たちの崇高な魂は日産や三菱などの俗物の影響は受けない!!という意志を強く感じる。R32やR35を作った水野和敏さんはMAZDAやポルシェに対して厳しい意見のレビューをするが、業界の構図がわかっている賢明な読者にしてみれば「そっちの意見」でしかない。水野さんはホンダ、BMW、トヨタなどの俗物にだけ意見しろ!!
スポーツカーとは・・・
あと3年だ。MAZDAには意志がある。ゴールポストは多少は変えるかもしれないが、第八世代ではNC、NDに変わる新しい「メートル原器」はNEなのかアイコニックspなのかも不明だ。テスラやBYDがいくら業績を伸ばそうが世界は変わらない。日立製作所や川崎重工が電車を作っているのと同じでしかない。しかし意志を持って「化石」を作ってきたMAZDAとポルシェが電動化100%(ポルシェはGT3など一部モデルは非電動)となると話は別だ。
ロードスターの本物志向の乗り味と手頃なコスト感は、MAZDAの全モデルに共有されていて、多くのユーザーを満足させる。一方でBYDラッコやテスラ・モデル3はBEVモビリティとしての競争力は否定しないが、車両価格に加えて年間維持費30万円のクルマ所有の負担を考えると、国や地方の補助金ありきになってしまう。ロードスターの存在は、MAZDAが生み出したブランド全体の販売促進装置だと考えられる。
後記
最後までお読みいただきありがとうございます。この投稿は2026年8月12日時点での情報をもとに記述しています。今後とも日本市場で展開する 自動車メーカーについて思うところを綴っていきたいと思います。
マツダ/ユーノス ロードスター―日本製ライトウェイトスポーツカーの開発史
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福野礼一郎 スポーツカー論2
