日産には競争原理が必要だ
スカイラインとフェアレディZが継続開発される方針だそうだ。カルロス=ゴーンによって統一されたシャシーを再び分けてみてはどうだろう。片方はガソリンエンジン、もう片方はEVでもいいかも知れない。もはや日産派閥、プリンス派閥の境目があやふやになっているのだとしたら、日産派閥と三菱派閥で競ったらいいかも知れない。別々のプラットフォームなんて言い出したら、老婆心溢れる日本のクルマ好きなオッサン達は「無理するな〜」と慎重な意見をするだろうけども、日産、三菱、中島、IHIといった旧財閥系メーカーが総結集した大所帯であるのだから、欧州合理主義に被れた同一プラットフォーム、同一エンジンではなく、グループ内で競って別々の設計にしたらいいと思う。どうせ社外にはまともなライバルなどいないのだから・・・。
偉大なるメアリー=パーラ
星野朝子副社長が発した「日産はスカイラインを諦めていない」のメッセージにさらに反発するのはへそ曲がりだろうか!? カルロス=ゴーン以降の統合プラットフォームのスカイライン&フェアレディZが今後もそのまま続き、ドイツブランドやトヨタグループとの予定調和な競争ごっこを続ける状態には、あまり多くを期待できない。スカイラインGT-RやフェアレディZの歴代モデルが、欧州や北米に於いて「神格化」されてきた栄光の日産を再現するためには、それらが再現可能であると確信できる「舞台装置」を示すのが、ブランドの歴史に敬意を持つ生え抜きの経営者であることを示す唯一の方法だと思う。2014年にGMのCEOとなったメアリー=パーラは、1990年にGMに新卒入社した生え抜きの女性エンジニアであり、CEO就任後にシボレー・コルベットと、キャデラックVシリーズの2つのハイエンドスポーツを別々の設計で仕立てる大所帯を展開しているが、GMの業績は大幅に改善され合理化も猛スピードで進んでいる。GMにできるのだから日産グループにも可能だと思うが・・・。