北米市場のMAZDAは暴力的
MAZDAの北米販売が2024年に40万台を超え過去最高を更新し、トランプ関税や赤字決算予測が飛び交い不穏だった2025年もさらに販売を上積みしている。トヨタの顔色を窺ってばかりのカーメディアは絶対に触れないデータだが、日本生産の北米販売モデルとして同時期に登場したクラウン(クロスオーバー&ワゴン)が合計で年5万台程度なのに対してCX-90の販売は11万台でダブルスコアを付けている。
グローバルではMAZDAを下回るスバルは、ブランド内の北米シェアは80%以上で60万台規模を維持している。10年前には3倍以上の差をつけられていて、絶対に有り得ないと思われていた北米でのスバル越えも数年後には現実になるかもしれない。アメリカの絶望的な物価高の中で、クロストレック、フォレスター、アウトバックのベーシック3車種に販売が集中していて、最量販モデルはフォレスターより低価格のクロストレックへと移った。
ホンダと別の戦略
最近になってアラバマ生産が始まったばかりのMAZDAが、長期に渡る北米での現地生産によって地盤を築いてきたトヨタ、レクサス、スバルに対して、局地戦とはいえ優位に販売を伸ばしている。日本で販売されているクルマを比べる限りではMAZDAが、トヨタやスバルを押し除けてシェアを伸ばすのも納得できるが、クラウンを押し除けたCX-90は北米専用車であるため、日本未導入の340psの直6ガソリンターボがどのくらいの刺激なのかも実際はよくわからない。
北米での販売を伸ばすために縦置きシャシーと直6エンジンを導入して、狙い通りの結果を出しているが、日本のカーメディアはいまだにMAZDAの戦略を真っ当に評価しようとはしない。10年くらい前からHEVやBEVにもっと投資しろ!!みたいなこと書いていたAJAJの評論家がたくさんいたが、ホンダが赤字に転落した現在では知らぬ存ぜぬを突き通している(国沢さんだけじゃない)。もしMAZDAが率先してHEVやBEVを開発していたら、縦置きシャシーに直6エンジンなど登場しなかっただろうし、北米市場で自信を深めるような販売増もなかっただろう。
