エコカーブームの終焉
2000年頃からフィットやヴィッツといったBセグのコンパクトカーが日本市場の販売の主体を担ってきた。2000年代には走りが楽しいMT車が100万円台前半だったこともあり、クルマ好きもクルマにあまり興味がない人も手軽に選べるクルマとして販売が大きく伸びたのだけど、リーマンショックを経て、中長期的には日本生産が維持できないとして、HEVやディーゼル搭載の200万円前後の競合となった。
小排気量エンジンと5MTですでに20km/L程度の燃費を誇っていた。しかしこれを電動化やディーゼル化して、さらにエコをPRすることで、販売価格の押し上げを狙ったが、この頃から各社ともにコンパクトカーの販売台数は下がり始め、変わって軽自動車の市場が大きく成長した。MT車が廃止されドライブ好きが逃げ出し、ミッションはCVTが主流となり、レンタカー需要に大きく振ったことでモデル開発もかなり停滞した。
商品力の見極め
98万円大特価でデフレ競争を扇動したMAZDAだが、後年になって経営幹部がWCTOYを受賞した名車の価値を自らで破壊するような「間違った判断だった」と悔いている。そんな曰く付きの3代目デミオの設計を引き継いできたMAZDA2もいよいよ日本市場では廃盤となってしまった。デミオの兄弟車であるフォード・フィエスタも欧州市場とWRCを席巻した名車だったが、2023年に後継モデルを残さずに廃止されている。
フィットもMAZDA2も日本市場では主力モデルではあるが、グローバルでの販売台数を考えるとホンダにとっての20万台、MAZDAにとっての10万台はリストラされても仕方ない水準である。Bセグ=BEVが当たり前になっている欧州市場を念頭に、次期フィット、次期CX-3はBEV化が大前提になっている。