MAZDA3は絶対絶命!?
170psの自然吸気で、シャシー性能も世界トップレベルと言っていい出来のカローラスポーツは車重も1360kgに抑えられていて、ハリアーやRAV4のエンジン車と同じエンジンスペックで車重が400kgも軽い計算だ。このクルマが110psの1.5Lエンジン搭載のMAZDA3とほぼ同じ価格なのだから、そこそこ本気で潰しに行っている。
MAZDAも対抗するために2.5L(188ps)のMAZDA3を国内に入れたらどうだろう・・・とか思ってしまうが、今のMAZDAにとっては500万円クラスの上級モデルをどれだけ売るかに集中している様子。国内向けMAZDA3は禁断のシェアカー用のフリート販売にまで手を染めているので、今さらに改良してももはやあまり伸び代はなさそうだ。誰がタイムズと同じクルマを指名買いするか!?
合理的判断
MAZDAの「マルチ混流ライン」よりも、トヨタの「単一ライン」の方がリーズナブルな小型モデルの生産においては利益を出しやすい(もちろん台数&稼働率にもよるが)。MAZDAがCX-60、トヨタがカローラスポーツを作るのはそれぞれに理にかなっている。暴論かもしれないが、販売面での不作為を少なくするためにも、MAZDAとトヨタがお互いにOEMし合って、CX-60をトヨタブランドから、カローラスポーツをMAZDAブランドから販売するという方法もあったと思う。
プリウスやオーリス、カローラアクシオ、カローラフィールダーであったら、MAZDAのクオリティには遠く及ばないのでOEMは茶番でしかない。しかしTNGA-Cプラットフォームは、ハッキリとMAZDAをパクったとトヨタ関連本が認めているほどに、MAZDAの乗り味に近いダイナミックな走りが実現できている。さらにTHSの回生ブレーキが世界に受け入れられるレベルに改善するのに尽力したのも他ならぬMAZDAであるから、ファンもMAZDA「カローラスポーツ」の誕生にそれほど違和感はないと思う。